初めてゲームを作るときに気を付けること その2

こんにちは!

インディゲームを制作するディベロッパー「Studio Itachi」のZiggyです。
前回に引き続き、初めてのゲーム制作での注意点について、残りの2つを紹介します。

お品書きはこんな感じ。
前記事
 ①まずは勉強。教則本に書いてあることをその通りにやる。
本記事
 ②作りたいものではなく、作れるものを作る。
 ③完成させる。とにかく終わらせて公開する。

では早速。

■②作りたいものではなくて作れるものを作る。

恐らく、この記事を読んでいる方は作りたいゲームがあると思います。
壮大な構想があって、何年かかっても作ってやると思っている方がいるかもしれません。

ただ、残念なことにそれは実現しません。
もしかしたら何年かかって1mmも進捗が進まない可能性すらあります(体験談)
いや、構想は膨らんでいるんですよ。ただ、目に見える進捗がないんです(体験談)

なんでかというと、あらすじだけ考えていて、具体的なゲームの流れが全く考えられてないです。
考えているゲームはタイトル画面ありますよね?タイトル画面にはどんな選択肢がありますか?背景は?フォントは?BGMは?そもそも、タイトル画面に行くまでに何かロゴ出すんですか?で、なんでそのタイトル画面で選択肢でロゴを出すか説明できますか?

 ―もう詰みそうです。

最初は、どうせいいもの作れないので力を入れない方がいいんです。

あなたが考える最も簡単に作れそうなゲームを思い浮かべて、それを作りましょう。
作っているうちに「タイトル画面ないじゃん」「ポーズメニュー欲しかった」「ボリューム不足」「思ったように開発が進まない」といった感じでいろいろ問題が出てきます。

これでいいんです。この問題は次作るときに計画段階で対応すればいいです。

ちなみに私は「ブロック崩し」を最初に作ります。
多分、人生でブロック崩しは3回作っていますw
なんでそんなに作っているかというと、①の勉強がおろそかだったので、次にどうすればいいかが分からなかったということと、ブロック崩しを作った後、いざ大作を作ろうとしてしまい詰んだからです。

そうならないために、一回作った後に問題点を洗い出して、対処できそうなところを入れた次の作品を作るんです。
これを繰り返せば、いずれ大作が作れるはず。

■③完成させる。とにかく終わらせて公開する。

教則本を終わらせて、作れるゲームを作ってみたら、どんな出来でもいいです。とにかく公開してください。
ただ、公開にお金がかかる場合がありますので、おすすめは無料で公開する手段を考えることです。
練習作品なのでお金かけるのはもったいないですから。

公開するのも一朝一夕ではできないので要注意。
公開するのが怖い…という方もいるかもですが、大丈夫です。
むしろ批判されれば最高です。現実は話題にすら上がらない、誰もやってくれませんので他人は気にせずに自分の成長のため、後々作る面白いゲームのための経験として公開しましょう。

公開することでどう成長するかというと、公開する=開発を終わらせることになるのでこんな効果があります。
・完成させたことで自信がつく。
・0から作り上げたので一通りのやり方が分かる。
・区切りがつくので、悪かった点を思い出す余裕ができる。
・たくさんの犯したミスを引きずらなくて済む。
・全部経験することになるので、自分の得意不得意、勉強しどころなどが見えてくる。
ということで次に作るときは一回目よりはスマートに作ることができます。
これを繰り返していくことでゲーム制作が上手になっていくと思います。


完成しないと学んで次につなげる、ということができないので計画してた10ステージのうち1つしかできてないけどもう心が折れそう、、、なんてときは1ステージだけのゲームとして完成させて、次のゲームの企画を考えましょう。

■最後に

ある程度上手になれば、クオリティを気にする余裕ができるので、ようやくこだわって作れるようになる、と考えています。
昔からそう考えていまして、、、そういえば同人でやっていたころは「アニメ店長」に触発されてか、熱い気持ちでこだわりまくった一本を作り上げるんだ!なんて考えていましたが、それをやれるのは熟練クリエイターだけだなぁと後々になって思ったことがあります。
こだわりぬいても、完成しなければ何の意味もないですし、そもそも完成させる方法を知らないですからね。
こだわりのクオリティと完成させる手法は分けて考えて、初心者はまず完成させる手法を学ぶのが良いと思います。

いくつゲームを作ればこだわりぬける域に達するのかは、それぞれの理解力や使える時間、基礎知識に影響されると思います。
なので、ここまで作れたなら次はここまで作ってみよう、という感じで自分で目標を高くしていくといいですね!


あと、ここでは凡人の話をしています。
天才は一発目からいいもの出せるのかもしれません。
一回やってみて、成功しても挫折してもいい経験になりますので、結局やりたいやるのが良いのかもしれませんねw

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