ゲームを完成させるうえで気を付けなければいけないこと

こんにちは!


インディゲームを制作するディベロッパー「Studio Itachi」のZiggyです。

今回は個人製作や同人サークルなどで、ゲームを作って完成まで持っていくうえでこうすると失敗する、というのを5選お伝えしたいと思います。

今私は個人製作をしていますが、かつては4年くらいかけて同人サークルで述べるゲームを作ってリリースしました。
私ではない人がディレクターをして2年半くらいかけて作ってたものを打ち切りにして、私がディレクターになって新規企画を1年半でリリースさせたという感じです。
ちなみに、もめてないですよw
多分関係良好だと思いますけど、、、


この経験も含めて注意点を5つ紹介します。

■①こだわりだすと終わらない。

やりたいイメージがあって、それに近づけるために修正をかけていくのは大事なのです。
ただ、これってものすごく体力と精神力を使います。

こだわりだすと、イメージがしっかりある人や技術がある人ほど終わりません。
しかも、ゲーム制作全体としては一歩の前に進まないことになるので、ふと我に返った時にモチベーションが上がらなくなってしまいます。

「今回はこれぐらいにしといてやろう」という妥協がとても大事になります。
この妥協をどのラインで行うかについては非常に難しいです。
多分、「大変だ…」と思いだしたところが妥協ラインです。
大変に思わないうちは続けていいと思いますが、体力がなくなってきたら切り上げる。

次に作るときはきっと大変に思わない部分が広がっていって、どんどんやれることが増えてくるはずです。

なので、今回はこれぐらいにしといてやるんです。

■②この制作では何を勉強するのかを明確にして、それ以外は次の機会に考える。

結構大事です。
ゲーム制作における、自分の成長目標を決めておきます。
とにかく一本作る!と決めたら、クオリティにこだわってはいけません。
Unityの新しいInputSystemを試してみる、とかBlenderで絵作りをしてみる、といった目標もいいと思います。
その目標だけに注力して、あとはさらっとやってしまいましょう。

目標の数も1個にするのが理想ですが、覚えていられるのならいくつかあってもいいでしょうね。

とにかく注力すべきところを決めて、シンプルに制作を行う。
こうすると、注力すべき部分って少なくて済むので、挫折が少なく、モチベーションが下がりづらいと感じます。

■③いきなり長編を作ると挫折するか完成しない。

続けることが得意な人は別ですが、無心で作業し続けられない人は長編に手を出すと挫折します。
インディゲームにおける最大の敵は「物量」だと思っています。
少ない人数で物量を賄うには、相当の体力と精神力が必要になってきます。
これに加え、作ったことがないから毎回壁にぶち当たるんです。
壁にぶち当たって、問題を解決したと思ったら別の問題が発生。
やっと次に進んだらまた問題。
そうして1か月たったけど、調べものとバグ修正ばかりでなんとゲーム制作の進捗はほとんどない…。


ここでチーム制作していて、メンバーが"いい人"ばかりだと、お互い鼓舞して何とか作業を続けるんです。
が、進捗はほとんどないので、1年たとうが2年たとうが完成はしないという負のスパイラルが起こります。

今できることを確かめるつもりで、少しずつ完成品を作り上げて、いずれ長編に手を出すのが良いと思いますよほんと。

■④タスクとスケジュールの見える化をうやむやにするとやる気を失う。

これはいたって単純です。
「次何やるか」「あと何やったら終わるか」を明確にしておくんです。
そうすると、やる気を失いにくいです。

ただ、最初から完璧なタスクリストを作ろうとせずに、適当に要素を書き出すぐらいでいいと思います。
作っていくとどんどんたすくふえますから。
それを差し込める余地のあるタスクリストを作っておくのが良いですね!

■⑤同人等でチームで作っている場合、リーダーが引っ張らないと進まない。

特に仲良しメンバーで作っていると、ヒエラルキーがうやむやになります。
かっちり決めると仲良しじゃなくなりますからね。

ですが、未経験者ばかりのメンバーだと、誰かが引っ張らないと本当に制作は進みません。
何がいつまでに出来上がっているのか、来月このゲームはここまでできているから、今あの人に頑張ってもらわなきゃいけなんだ、みたいなことを考えて、説得したり内容を端折ったりの判断をするなど、立ち回る人が必要です。

チームを動かすって結構大変なんですねぇ。。。

■最後に

インディだから、同人だから勝手にやればいいだろう!という意見があるかもですが、その通りです。
ただ、完成しない場合、思った通りに進まない場合の主な問題点がこの5点にあるような気がしています。
自由にやって初めから完成させられる人は、自分をコントロールする力に長けているとか、すでに経験豊富とか、そもそものスペックの高い人だと思います。

注力する点をしっかりもって、それ以外は手を抜きながら完成させる。
そのうち自分の作り方が見えてくるし、力量も上がってできることも増えると思います。
自信がついたら、温めていた企画に挑戦ですね!

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